ごぼうが食物繊維が豊富なことは有名だと思いますが、ビタミンBやビタミンEも含まれています。
スーパーでごぼうを買うとレジ袋から飛び出すほど長いごぼうが印象深いのですが、一度に使いきれず残しておいて後日料理しようとしたら切り口が黒くなってしまっていたことありませんか?
どんな風に黒くなっているかによっても食べられるか食べられないか分かれるのですが中の部分全体が黒くなっている場合は食べられます。
切るとごぼうに含まれるポリフェノールが酸化してだんだん黒に色が変わっていきます。
切ったごぼうを水が入ったボウルに入れておくとだんだん黒に濁っていくのも同じ理由です。
白から黒に変色してしまったら心配になるかもしれませんが問題ないので大丈夫です。
解凍した時に黒くなってしまうのも、空気に触れたことで酸化し始めたことが原因なので心配いりません。
ごぼうの縁周りが黒くなってしまっていたり、黒い斑点や筋がついてしまっていたら、私はカビが生えたのかなと思って勿体ないですが処分してしまうこともありました。
どんな風に黒くなっていたら食べられないの?
そもそもなぜ黒くなってしまっていたの?
せっかくの美味しくて栄養もあるごぼうを無駄にしてしまわないようにごぼうについて詳しく調べてみました!
オススメの保存方法もご紹介するのでぜひ参考にしてみて下さいね。
ごぼうに黒い斑点がついているのは酸化が原因。食べるのには問題なし
ごぼうの表面に黒い斑点が付いていることもあって一見カビ?!と驚いてしまいますが、これもポリフェノールの酸化によるものです。
バナナを切って少し経つと黒くなるのと同じ現象なので心配いりません。
たまに赤くなったり茶色くなっていることもありますがこれは色が違うだけで原因は同じです。
料理は見た目も大事なので、気になる場合は煮物などに入れるのがオススメです。
ごぼうの黒い筋は育つ最中の被害が原因。食べても問題ないけどあまり美味しくない⁉
ごぼうを切った時に黒い線のような筋がついている場合はごぼうが育つ途中に大雨などの被害を受けたことなどが原因とされています。
大雨によってごぼうが水分を吸い取り過ぎるとその影響が出てしまうんです。
この場合も食べて問題ないのですが、食べると固くてあまり美味しくないことが多いので嫌な場合はその部分は取り除いてくださいね。
大雨による被害は他にもあって、切った時にごぼうの縁の周りが黒くなっていたり真ん中がぽっかり空いてしまっている時がそうです。
これも黒い筋と同じく食べても固いので残念ながらあまり美味しくありません。
ごぼうの皮はむかないのが正解!旨みと栄養たっぷりなのはまさかの皮だった。
ごぼうを調理する時皮を剥きますか?
私は主婦になりたての頃料理が全くできずごぼうの皮は剥くものだと思っていました。
「良い香りが付いている皮を剥くのはもったいない!」と母に教わり、それからはごぼうの皮は剥かずに調理しています。
ごぼうの皮を剥くと香りがなくなってしまうだけでなく栄養まで捨ててしまうことになるそうです。
ごぼうの皮はとても薄いので剥かなくてもいいくらいなのですが、気になる場合はアルミホイルを使えば簡単に下処理できます。
アルミホイルを一度クシャクシャに丸めます。それを2つ折りに畳んでごぼうを乗せてお箸を洗う感じでごぼうを挟み、なでるようにこするだけでいらない皮部分だけを剥くことができます。
水を少し出しながらこするか、ボウルに水を入れてそこにつけながらこすってあげるとやりやすいですよ。
ごぼうの皮のボコボコがツルツルに変われば皮むき完了です。
皮にはアクというかクセというか、苦みがありますが、実はしっかりとゴマ油で炒めることで甘―くなるんです。
火にかけて、焦げないくらいの火力でゆっくり炒めてください。
良い香りがフライパンから漂ってくるはずです。
良い香りが上がってきたら、美味しくなった証拠。
そこまではなるべく、他の材料は入れないようにしましょう。
ごぼうの保管方法。泥付きの場合と洗った場合は保管方法が違うので注意。長くもたせる裏技も!
ごぼうに泥がついている状態だと冷蔵庫に入れずに常温保管で約1か月持ちます。
新聞紙に包んでからビニール袋に入れて口を縛り、冷蔵庫に入れておけば約2か月保存可能です。
たまに新聞紙を交換してあげると良いですよ。
新聞紙がない場合は普通の紙でも大丈夫です。
風が当たりやすい場所だと乾燥して固くなってしまう原因にもなるので気を付けましょう。
母は庭に少しだけ土を掘ってその中にごぼうを埋めて保管していました。
この場合だと約2か月は持つそうですよ。
一度洗ってしまったごぼうは常温保管はできないのでラップをして野菜室に入れておいてください。
洗わずに切った場合も保管方法は同じで、期限は1週間くらいです。
冷凍保存もできるのですが、その場合は一度スライスしたりあく抜きをしてから冷凍した方が美味しさを保つことができます。
好きな大きさでも大丈夫なのですが、千切りやささがきなどの方法で薄めに切った方が茹でる時間が短くて済むのでオススメです。
沸騰したお湯の中にごぼうを入れて1分もすれば完了です。
切ってからすぐに茹でたり炒めない場合は黒くさせないために水に入れておきますが、長くても2分くらいで水から出してください。
きんぴらや煮物などのしょうゆで味つけする場合は多少黒くなってしまっても目立ちません。
先にフライパンや鍋の準備をしてからごぼうを切り始めた方が水にさらさずにスムーズに料理できますね。
粗熱が取れるのを待ってから1食分ずつ分けてジップロックなどに入れて冷凍すれば次食べる時に便利です。冷凍した物を調理する場合は解凍しなくてもそのままお味噌汁に入れたり炒めたりできるので楽ちんです。
下処理の場合だけではなくきんぴらなどの完成したおかずも冷凍保存できます。
ごぼうはアク抜きしないで!間違った方法で栄養を逃がしているかも
ごぼうのアク抜きは基本とされていましたがそれは見た目をよくするためで実は面倒くさいアク抜きはしなくても良いんです。
むしろ栄養が逃げてしまうのでアク抜きしてはダメだったんです。
ごぼうを切ってすぐに黒くなってしまう場合はえぐみを感じやすいごぼうということなんですが、10秒水につけるだけで十分です。
魚の煮物と一緒にごぼうを煮込む場合はごぼうの香りが魚の臭みを消してくれるのでごぼうの香りも消してしまうアク抜きするのは特にもったいないです。
まとめ
持った時にぐにゃぐにゃしていたりヌルヌルしていたら食べないようにしましょう。
湿った感じがしたり汁が出ている場合も腐ってしまっています。
ごぼうから土の香りではなく酸っぱい臭いがする時は廃棄してください。
赤や茶色は安全ですが、青や緑になっていたり、白い綿のようなものはカビなので危険です。
カビが生えてしまったら見つけた箇所以外にも広がっている可能性があるので処分しましょう。
皮を剥いたりアクを抜いたり色々下処理が面倒くさそうなイメージがあるごぼうですが、実はこんなに楽だったんですね。
保管方法や皮の剥き方さえ分かっていれば冷凍保存も可能なので1品困ったときにさっと作れてデキる主婦になれますよ!