自動運転について様々なメディアから聞かれるようになりました。
私は少し運転の苦手な主婦です。
そんな私にも各メーカーから発売される自動運転車で運転が楽になるものはあるのかな?と思って比較してみました。
現時点での自動運転の搭載車はセダンが多く、自動運転のシステムの稼働は高速道路がメインのようです。
主婦目線での意見と、自動運転レベル2の車を試乗したときの感想も書いたので、参考にしてみてくださいね。
自動運転できる車種一覧2021
現在発売している自動運転車種一覧
日産 | スカイライン |
今後発売が発表されている車種一覧
日産 | アリア |
ホンダ | レジェンド |
レクサス | LS |
自動運転レベル2の違いとは?
自動運転を紹介する上で必要となってくるのが自動運転レベルの違いです。
国土交通省が設定したもので、自動運転のレベル分けは1から5まで。
細かい話や技術的な項目を全部飛ばして簡単に説明すると、大きく変わるのはレベル2からレベル3です。
ドライバーによる監視が必要かどうか。
つまりドライバーが常にハンドルを握っていなければならないか、完全に手を放して自動運転に任せてしまって良いかという差です。
現在はホンダが、自動運転レベル3の認可を取得したと発表しており、条件付きで自動運転が実用化されるようです。
自動運転レベル3の注意点
令和2年4月から自動運転の車が公道を走ることが可能になりました。
警察庁からは自動運転について、注意喚起が発表されています。
ハンドルから手を放してシステムに運転を任せることが出来ますが、使用条件に該当しなくなった場合、すぐに運転操作を引き継ぐことも義務付けられているということです。
既に発売が発表されているホンダの自動運転車について、自動運転が可能な条件は
- 一部区間を除く、高速道路やそれに接続される自動車専用道路
- 自車線と対向車線が中央分離帯などで区分されている区間
- 装置の作動前の速度が時速30km未満、作動開始後は約50km以下であること
- システムによる地図など情報が入手できること
- 正しい姿勢でシートベルトをしていること
高速道路であっても急カーブや料金所、サービスエリアなどは走行条件に入らないので、通常通りの運転が必要となります。
したがって、システムに運転を任せていてもお酒を飲んだり、居眠りをしたりしてはいけないということですね。
道路運送車両法の改正については、
- 自動運転が解除されるときは、警報音を発生させてドライバーに知らせること
- システムからドライバーに運転が引き継がれない場合は、安全に停車すること
- ドライバーを監視するドライバーモニタリングを搭載すること
- システムが不正アクセスされないための対策をとること
- システムが作動しているときの作動状態の記録をとっておくこと
- ドライバーが運転対応できなくなった場合の時刻の記録をとっておくこと
- 自動運転車のステッカーを車の後部に貼っておくこと
主に高速道路渋滞時のノロノロ運転に特化した自動運転技術や法令のようですね。
自動運転の各社比較。主婦目線だとどう?
自動運転車の販売を発表しているホンダ。
東京オリンピックと同時期に自動運転レベル4の試乗を企画していたトヨタ。
そして電気自動車に自動運転技術を搭載することを発表している日産。
街乗りや子供の送り迎えに車を運転する主婦にとってどんな車なのか検討してみます。
ホンダの自動運転できる自動車は主婦から見るとどう?
ホンダは2020年度中に「レジェンド」に「Traffic Jam Pilot(トラフィック・ジャム・パイロット)」という自動運行装置を搭載して販売する予定です。
レジェンドの購買層はある程度収入のある中高年層といわれています。
過去データによると、購入者の95%は男性。
高級セダンなのである程度のステータスが求められるのかもしれませんね。
お買い物や子供の送り迎えに使うセカンドカーというポジションには少しもったいない車、とも言えます。
日産の自動運転できる自動車は主婦から見るとどう?
日産が開発している自動運転技術はレベル2に準拠する「プロパイロット2.0」。
「スカイライン」と「アリア」に搭載されています。
アリアは自動運転に加えて電気自動車です。
若いファミリー層がターゲット。
室内の広さやデザインをポイントにしており、自動運転時に足を延ばしてくつろげるというところも自動運転ならではです。
スポーティなデザインの車という点では、主婦にも人気が出そうですね。
スカイラインの購入者は70%が中高年。しかしセダン市場の平均年齢が50代以上という中では40代以下の層にも人気のある車種です。
しかし、こちらも街乗りが中心の主婦からは興味がもたれないかもしれません。
次に気になるのは価格です。
スカイラインの価格は約430万円から630万円。
アリアについてはまだ発売されていませんが、約500万円が想定されています。
正式発表はまだですが、セレナやエクストレイルにもプロパイロットが搭載されるという記事が出ています。
こちらの方が、主婦層に乗りなれた車種かもしれませんね。
自動運転システムとは離れますが、気になったのが「ボイスアシスタント」機能。
声をかけるだけで音楽をかけたり、ナビの操作が出来たりします。
運転中に前方から目を離す時間が減り、安全運転に集中することが出来るので期待したいです。
トヨタの自動運転できる自動車は主婦から見るとどう?
トヨタは、高級車「レクサス」の最上級セダン「LS」の新型車に自動運転機能を載せると発表しました。
自動運転はレベル2。
高速道路の手放し走行や、追い越しなど車線変更をシステムが提案し運転手の操作なしに運転できる自動運転を可能にするとのこと。
トヨタは、人と車が同じ目的のパートナーのような関係を築くという、「モビリティ・チームメート・コンセプト」を掲げています。
システムにすべて任せるのではなく、ドライバーの能力を拡充・強化して安全性を向上させる技術です。
とはいえ、技術搭載の発表されたレクサスの価格は1,000万円以上。
ちょっと気になるから乗り換えてみましょう、というには勇気の要る価格ですね。
加えて2020年12月、「e―Palette」のオンライン発表が行われました。
東京オリンピックで、選手村からの移動に活用される予定。自動運転車ではありますが、運転の苦手な主婦が自分で運転するという点に関しては、少し遠い存在です。
国内シェア1位のトヨタ。
運転レベルの上がった主婦層に走りやすい車の開発に注目していきたいと思います。
スバルに自動運転できる自動車はある?
スバルは自動運転車を作っていません。
新型レヴォーグにはアイサイトXという機能が搭載されています。
アイサイトXが搭載しているのは、高速道路など自動車専用道路の走行中に時速50km未満でハンドルから手が離せる「ハンズオフアシスト」や「渋滞時発進アシスト」。
自動運転と限りなく近い機能ですが、前提はドライバーがきちんと前方を見ていつでも運転が出来る状況であることです。
そのため、ドライバーモニタリングシステムでわき見や居眠り運転を検知して警報を鳴らすなどの機能も備えています。
さらにドライバーが意識を失ってしまうなどの異常事態には、ハザードとクラクションを起動させながら自動減速をして停止する機能も。
しかしスバルはあくまでも「あらゆる走行状況を判断して自動的に運転する装置ではない」とHP上でも明記しています。
このアイサイトXについては、操作についても公開中。
高速道路走行中にいくつかのボタンを操作するものでした。
高速道路など自動車道路運転になれた人には、アクセルやブレーキの操作についてストレスの軽減につながるでしょう。
しかし運転に慣れない人にとっては、緊張して走っている高速道路上で通常の操作と違うボタンを操作するのには、わき見が必要になります。
そしてレヴォーグの購入層は40~50代の男性が多いとのこと。
残念ながら運転の苦手な主婦層に向けた車では無いようです。
マツダから自動運転できる自動車は出る?
マツダは2025年までに自動運転の標準装備を目指す、と発表しています。
意識喪失などの緊急事態に車が自動で外部に緊急連絡をしたり、安全な場所まで自動運転を行い安全に停止したりする、といった機能を搭載するようです。
三菱に自動運転できる自動車はある?
三菱自動車も、自動運転車の発表をしていません。
マイパイロットという運転をアシストする機能を搭載したeKクロスを発売していますが、あくまでもアシスト。
アクセルやハンドルを放して運転するというものではありません。
しかし小回りの利く軽自動車なので、運転の苦手な主婦でも街乗りに調度よさそうな車です。
いすずに自動運転できる自動車はある?
いすゞ自動車は、自動運転車の発表をしていません。
現在は大型トラック「ギガ」にオプションとしてレーンキープアシスト機能を搭載しています。
ボルボと提携して商用車の自動運転化への取り組みや、日野自動車との共同開発によるトラックやバスの自動運転実用化を目指していくという発表がありました。
日野自動車に自動運転できる自動車はある?
日野自動車も、自動運転車の発表はありません。
現在は大型ダンプトラックの実証実験を進めているとの発表がありました。
主婦がレベル2の「操作が簡単」な自動運転車に乗ってみた感想
実は私、ご縁があってテストコースで自動運転車を運転できる機会に恵まれたことがあります。
守秘義務等があったように思うので、メーカーと車種は伏せさせてください。
テストコースとはいえ、自分が運転するのは怖かったので後部座席から運転の様子や操作について観察しました。
自動運転レベル2の車で、前の車との車間距離を保ち、車線の位置を確認しながら走行する機能です。
まず操作についてですが、簡単と銘打っていますが「自動運転」と書いてあるボタンやレバーがあるわけではありませんでした。
慣れるまでかとは思いますが、切り替え操作をする機器の認識をするまで戸惑います。
走行中に切り替える訳ですが、その間よそ見運転になることが予想されます。
特定の条件下での走行が可能、ということなので高速道路に入った際に切り替える操作を行わなければならないのです。
これは有料道路が苦手、街乗り程度の運転しかしない、という主婦にはハードルが高いです。
そして同じように、高速道路から離れたときも操作によりドライバーの運転に切り替えなければなりません。
こちらに関しては、少しハンドルを動かすなどをしただけで自動的に切り替わるものでした。
私が苦手とするのは、高速道路での合流などの車線変更です。
現行の法令や運転条件は、高速道路の渋滞時の稼働。
私個人の感想ではありますが、自動運転車の購入を考えるより、今はまだ自分でハンドルを握る安全運転を心掛けたいと思いました。
まとめ
自動運転車を発表している、ホンダ、日産、トヨタの車種について、運転が少し苦手な主婦目線で比べてみました。
結論として、自動運転車の操作性は慣れるまで戸惑います。
一番苦手な高速道路の合流については、システムはサポートしてくれますが、運転はドライバーに任せられます。
自動運転走行中の事故はシステムの不具合以外はドライバーの責任。
現行の法律では、高速道路の渋滞時の自動運転を推奨するシステムです。
そして発表されている車種は、高級セダンが多く、まだ主婦層をターゲットにはしていないということがわかりました。
さらにスバル・マツダ・三菱・いすゞ・日野の自動運転車は開発中のメーカーはありますが、車種は発表されていません。
技術は日々進歩を遂げ、自動運転レベル4の開発には成功しているメーカーもある模様。
運転が苦手な主婦層をターゲットにした自動運転車の開発も、心待ちにしたいと思います。