1歳の誕生日には一升餅を!伝統的なやり方から今どきの流行りまで




一升餅というものをご存じでしょうか。
地域によって呼び方はそれぞれで、力餅、誕生餅、1歳餅として知られているところもあります。

一升ものお餅を赤ちゃんが背負い、1歳のお誕生日をお祝いします。

一升分のお米、約1.8キロを使ってお餅にするので、お餅の重さは約2キロにもなります。

一升と一生をかけて、平たく丸く作る一升餅には、
「一生食べることに困らないように」
「一生元気でいられるように」
「一生円満に生きていけるように」
という思いが込められています。

とても縁起の良いお祝いです。

赤ちゃんが1歳の頃は、まだまだ子育てにも慣れない時期です。

すべてのことが新鮮で、新しい発見に満ちていることだと思います。

ママやパパはもちろんのこと、お祖母ちゃんお爺ちゃんも、
赤ちゃんのためのイベントが、嬉しくて仕方ないのではないでしょうか。

はりきってお祝いしたいですね。

今回はそんな一升餅のやり方を紹介します。

是非参考にしてみてください。

1歳の誕生日の特別なお祝い!一升餅のやり方

昔の人にとって、赤ちゃんが1歳まで生きてくれることは、今ほど簡単ではありません。

悲しいことに、生まれてすぐに亡くなってしまう赤ちゃんが多くいました。

そのため、1歳の誕生日を迎えられることは、大変喜ばしいことでした。

こうした背景から、初めて迎える誕生日はことさら特別なもので、
この先もずっと健康で生きていけるように
と願いを込め、盛大にお祝いをしたのです。

一升餅はその名から分かる通り、一升のお餅です。

一升約1.8キロのもち米からお餅を作ります。完成すると重さは約2キロに。

それを風呂敷に包み、赤ちゃんに背負ってもらうのが一般的なやり方です。

①お餅の準備

手作り

最近は炊飯器やホームベーカリーなどを使って、比較的簡単に作ることも出来ます。

一升は10合なので、5合炊き炊飯器で作る場合は、2回作る必要があります。

食紅を少し混ぜて紅白餅にすることもできます。

赤ちゃんのこれからの人生に願いを込めて作ることが出来ますし、愛を込めて準備したことも、後々良い思い出になりますね。

購入する

ただ、手作りする余裕がない場合もあります。

当日はパパの両親なども家に来てお祝いするため、
お餅とは別に食事の用意をしなければ、なんてことが想像されます。

お餅は和菓子屋さんやお米屋さんなど、お家の近くで手に入りますし、
もしも周りにお店が無ければ、通販で用意することも出来ます。

最近は原材料にこだわっているお店も多いですし、
食べるときのために個別包装で小分けになっていたり、用途に合わせて選ぶことができます。

②赤ちゃんに背負ってもらう

風呂敷に包んで背負わせるのが一般的ですが、
最近では背負わせやすさを重視して、赤ちゃん用のリュックが販売されています。
かわいいデザインのものが沢山あるので、選ぶ楽しさもあります。

約2キロのお餅です。当然赤ちゃんにとっては重いです。

うまく背負えず転んでしまうこともありますし、
力強く立ち上がる子、背負って座る子もいます。大泣きすることもめずらしくありません。

それぞれどんな結果になっても、いい意味があります。これが一升餅の楽しいところ。

・立ち上がる→身を立てる,自立する

・座る  →家を継ぐ,長く家にいてくれる

・転ぶ   →厄落とし

何にせよ、縁起の良いお祝いということが良く分かりますね。

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選び取り

一升餅と合わせて行うことが多いのが、選び取りです。

色々なアイテムを赤ちゃんの前に並べ、どれを選ぶかで赤ちゃんの将来を占うものです。

・お金  →お金もちになる。

・お箸  →料理人

・そろばん→商人

・筆   →画家

・本   →学者

・楽器  →音楽家

・ボール →スポーツ選手

これ以外にも様々です。
自分で独自に意味をつけてアイテムを用意するのも楽しいですし、選び取り用のカードもあります。

家族全員で見守り、楽しく盛り上がります。

お子さんが大きくなったときに話してあげるのも良いですね。

わたしなら迷わずお金を取ってほしいので、赤ちゃんの一番近くにお金を置きます(笑)

③食べる

お祝いが終われば食べます。
縁起の良いお餅なので、家族はもちろん、
親戚やご近所の方に分けるもの良いです。

それでも余る場合は切り分けて冷凍保存も可能です。

焼いたり、おしるこやお雑煮にしたりと、食べ方は自由です。

1歳の誕生日に一升餅パンを!かわいいだけじゃない嬉しいメリット!

最近は、お餅ではなく、一升餅パンを選択する人も多くいます。

一升餅は、とにかく大きいです。

切り分けて配るにも、最近はご近所とのお付き合いが希薄になっていたり、
親や親戚も遠くに住んでいて、自分たちだけで消費しなければならず、
その結果大量に残ってしまうことも。

冷凍保存しても、結局食べずにそのまま。
せっかく縁起のよいお餅なのに、ずっと冷凍庫にあるのは、
あまり気持ちの良いものではないですね。

そんな背景から、一升餅パンを選択する人が増えています。

一升餅パンは、一升約1.8キロのパンです。
大体はフランスパンでできており、一升餅同様丸く、そのデザインがなんとも可愛らしい!

パンの表面に、名前や、好きなデザイン、キャラクターなどを入れることが出来るのです。

何より嬉しいメリットは、一升餅パンはお祝いのあと、赤ちゃんと一緒に食べることが出来ます。

お餅の場合は、個人差もありますが、食べられるのは3歳から。
一方パンの場合は、パン粥などで6カ月ころから食べることができます。

縁起が良い一升餅パンを、赤ちゃんを含め、
みんなで食べることが出来るのは嬉しいメリットですね。

フランスパンで固いので、小さくして柔らかいところを見つけてあげましょう。

お餅同様、パンもとても大きいので切り分けて食べます。
食べきれない場合は冷凍保存しますが、
お餅よりもパンの方が日常的に食べることが出来るので、消費しやすいというメリットがあります。

親やご近所に配ることが出来ず、お餅は大量に残ってしまいそう、
冷凍しても食べられるかどうか分からない、という場合は、一升餅パンを選択するのも良いですね。

一升餅パンは、取り扱っているパン屋さんや、通販で購入することができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

伝統的な一升餅から、最近流行りの一升餅パンまでご紹介しました。

どんな形であれ、赤ちゃんのこれからの人生を願うお祝いです。

1歳まで生きてくれたことは、当たり前ではなく、とても有難く稀有なことと捉えましょう。

この1年の子育てを頑張った自分たちを認め、
日々成長し続けてくれている赤ちゃんに感謝をし、可愛く幸せなお祝いにしたいですね。

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