正月飾りはいつからいつまで?2021版 選び方と後始末の方法を解説!




2020年はあなたにとってどんな年でしたか?

「来年のことを言えば鬼が笑う」なんて言われますが、2020年のうちに正月飾りは準備しましょう。大掃除が終われば12月13日から飾って良くて、12月29日や31日に飾るのは縁起が悪いとされています。

今回は正月飾りの飾る場所や選び方、正しい後始末についてもご紹介します。

2021年が良い年となるように、今年は伝統に則って正月飾りを準備してみてくださいね。

正月飾りはいつからいつまで飾る?2021年になってからでは遅い!早めに準備しよう

正月飾りは大掃除が終われば12月13日から飾って良いものです。
だいたい、12月27日から28日までには飾り終わりましょう。

正月飾りは、すすはらいが終わって年神さまを迎える準備が整ったら飾るのです。

年末に大掃除をしますよね?
大掃除にはもともと、新しい年の神様である「年神さま」を迎える「すすはらい」という行事の意味がありました。
家じゅうを綺麗に掃除することは、年神さまを迎えるための準備の儀式なのです。

昔はすすはらいが12月13日に行われていたことから、大掃除を済ませた13日以降に正月飾りを飾って良いとされました。

最近はクリスマスの飾りつけをする家も多いですよね?
そのため、25日から28日の間に飾ることが多いです。

しかし、29日から飾り始めるのは「苦」や「二重苦」と読めることから避けましょう。
31日についても「一夜飾り」と呼ばれて年神さまに失礼であるという意味が含まれるので、31日から飾るのは避けるものです。

正月飾りをつけておく期間のことは、門松のあるうちということから「松の内」と呼ばれます。
元旦から多くは1月7日までとされていますが、関西の一部の地域では15日とされていて、松の内は地域によって違いがあります。

正月飾りの選び方 2021年版 どこに飾るかで選ぶのが吉?!

大掃除を終えて清めた家に正月飾りを備えると、そこは年神様を迎える厳かで神聖な場所になります。玄関先に門松を立てます。年神様を迎える目印とされるのです。
現在は松が使われていますが、昔は様々な常緑樹が使われていました。
「松の内」とは門松が立ててある期間を呼んできましたが、そのうち広く正月飾りを飾っておく期間のことをいうようになりました。

マンションやアパートなどは、ドアの外がすぐ共用廊下になっていて物を置くことが禁止されている場合が多いです。
共用部のある家に住んでいるなら、玄関の棚などに置けるタイプがおすすめ。
最近ではミニサイズの門松も売られるようになり、扱いやすくなっています。

12月中旬を過ぎたころから花屋さんを覗いてみると、玄関用の松飾りが準備されていますよ。チェックしてみてくださいね。

京都では、根の付いた松を門松として飾る風習があるそうです。神様が家に根付くように、地に足が付いた生活が送れるように、という意味が込められています。

玄関のドアにはしめ飾り。

神社の鳥居などにしめ縄が飾ってあるのと同じ意味で、神様をお迎えする場所に不浄なものを持ち込ませない、という理由があります。「厄をはらう」ということですね。

玄関ドアのしめ飾りの種類は「玉飾り」を選びましょう。

しめ縄に縁起物をたくさん付けた豪華なお飾りです。

しかし最近は、玄関ドアに飾る「輪飾り」も増えています。

玄関ドアの上部にリースなどをひっかけるフックが付いている家が多く、モダンで飾りやすいデザインが増えているのが人気の理由です。
室内のドアや水回りには、輪飾りにします。玄関飾りより小さなタイプで、キッチンやトイレに飾るものです。

勉強机に飾って成績アップを祈願するのも良いですね。
2020年は在宅勤務が増えた年でもあります。仕事場に年神様をお迎えする意味で、机に飾っても良いでしょう。

鏡餅」も備えてみましょう。

昔、「鏡は神様の宿るもの」「神様そのもの」と考えられていました。
そのため、餅を鏡のように平らに作って神様へのお供えとしたことから、鏡餅の風習は始まります。

今のように丸い餅を重ねてお供えするようになったのは、室町時代からといわれています。
丸くすることで家庭円満。
重ねることで重ねてめでたいことがあるように、という意味が込められています。

鏡餅を飾る場所は神棚や床の間、玄関などです。しかし、神棚も床の間も少なくなった現在は、リビングに飾られることが多くなっています。

また年神様は、家の中の各所に分霊されると信じられてきました。そこで、小さな鏡餅をキッチンなどに供えて家じゅうにお迎えする風習があります。トイレも含むすべての部屋にお供えする地域もあるようですよ。

そして「年神棚」と呼ばれる場所を作って正月飾りをしつらえる地域が多くありました。

年神棚はその年の恵方に向けて作られます。
2021年の恵方は「南南東」
良い年になりますようにという願いを込めて、今年は家の恵方に年神棚を作って、鏡餅を備えてみてはどうでしょう。
年神棚には鏡餅だけでなく、可愛らしい干支の置物や小さな門松を飾るのも素敵ですね。

正月飾りの後始末 正しい捨て方を知っておこう

正月飾りは1月7日から14日にはずします。
鏡餅は1月11日にさげます。鏡開きの日です。
この日に鏡餅を食べ、1年の健康や幸せを願うという意味が込められています。

そして、正月飾りの始末の仕方です。
まずは新聞紙などの大きな紙と塩を用意します。紙の大きさは、正月飾りが包めるくらいのものを用意してください。
紙を広げ、正月飾りを置きます。そこに塩を「左、右、左」と3回かけて紙でくるみます。
他の一般ごみと一緒にせず、それだけをゴミ袋に入れてゴミの日に出します。分別は、地域の分別方法によるので確認が必要です。

正月飾りは「どんど焼き」で始末してきました。地域によって「とんど焼き」「どんと焼き」など様々に呼ばれます。
正月飾りや書初めを集めて焼く行事です。どんど焼きは1月15日に開催されるものでしたが、最近はその周辺の土日に行われることが多いです。

現在も商工会が主催したり、神社などで行われたりしていますが、お付き合いが無かったら少し参加しづらいですよね。
しかし、当日参加出来ない人のために、正月飾りを入れておけるような籠が設置されている地域もありますよ。
近くに神社や地域の掲示板があったらチェックしてみてくださいね。

まとめ

正月飾りは大掃除が終わった12月13日以降ならいつでも飾ってOKです。
ただし、29日、31日から飾るのは避けましょう。

玄関には門松、しめ縄を飾ります。
共用部があるお家は、玄関内の棚に門松を飾るなどしましょう。

小さな輪飾りは室内飾り年神棚を恵方にしつらえてお正月を迎えてください。

松の内が終わったら、正月飾りはどんど焼きで後始末をします。
どんど焼きに参加出来なかったら、塩を振って紙に包んで自治体の規則に従って可燃(または不燃)ごみに捨てましょう。

正月は、年神様を迎えて1年の幸せを祈る行事です。
年末にかけてひとつずつ準備することで、気持ちも引き締まり来年への決意や期待が高まりますね。

華やかに迎えるのか、厳かに迎えるのか、自分に合ったお正月を過ごしましょう。

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