ダウンコートをクリーニングするか問題に関して、ちまたでは「クリーニングしない方が良い」「クリーニングしないなんて絶対にダメ」という両方の意見があります。
お気に入りのダウンコートは長く使いたいですよね。
今回はダウンコートを長く使うためのお手入れ方法をまとめました。
クリーニングする・クリーニングしないもそれぞれの言い分をまとめてみましたので、良かったら今後の参考にしてみてください。
「ダウンコートは絶対にクリーニングしないとダメ」VS「ダウンコートはクリーニングしない方がいい」
ダウンコートは絶対にクリーニングするべきという意見
・汚れがシミになったり、変色や臭いの原因となる。
・汗が臭いの元になったり、汗や湿気を中の羽毛を吸ってしまうことにより、カビなどが発生する
・家で洗濯すると、中のダウンが偏ったりぺっちゃんこになってしまうことがあるので、高くてもお店に頼むべき
ダウンコートはクリーニングしない方がいいという意見
・特殊な技術が必要で、クリーニング代が数千円はするのでコストを考えると高い
・クリーニング店で対応してもらっても、中のダウンが偏ったりぺっちゃんこになってしまうことがある
・ダウンコートは自分でお手入れしながら使用し、シミなどが出来た時点で買い替えるものである
・そもそもダウンコートは毎年買い替えるべきものである
・家で正しいお手入れをすると、クリーニング店に出すより長く温かさをキープすることが出来る
ダウンコートはクリーニングしない方がいいという意見にはこのようなものがありました。
特にユニクロのシームレスダウンは、縫い目にあたるシームレスの部分が取れてしまい、羽毛が偏ってしまうことがあるそうです。
私は先日ユニクロのシームレスダウンをクリーニング屋さんに持って行った時に
製造から3年未満だから商品に対しては保証があり返金(だか返品)できると思うけど、シームレスがはがれる可能性があるけどどうしますか?
と聞かれました。
別に構わない旨伝えてクリーニングに出しましたが、シームレスがはがれることもなく綺麗になって戻ってきました。
私の場合は大丈夫でしたが、お気に入りのダウンコートをせっかくクリーニングに出したのに、羽毛が偏って帰ってきたらがっかりですね。
自分で手洗いや洗濯機を使って洗濯すると、クリーニングに出すより安く済みます。
ただし上手に洗うことが出来なかったり、失敗すると中の羽毛が偏ってしまったり、ぺしゃんこになる可能性があります。
クリーニング店に数千円お金を払ってプロにお願いすると、自分でするよりは失敗する確率は低くなります。
手間もかからなくて済みますが、100%ふかふかになって返ってくる保証はありません。
シーズンが終わって何もしないで収納するのは、楽だしお金もかかりませんが、翌年には前年度の汗や汚れなどがシミやになったりカビが生えて使用できなくなることも。
どれを選んでもリスクはつきものだと心得て、シーズンが終わった後には、①~④のどれかを選びましょう。
①手洗いする
②洗濯機で優しく洗う(おしゃれ着モード)
③クリーニングに出す
④特に何もしない
④はあまりオススメは出来ません。
①~③は、お持ちのダウンコートの洗濯表示で決めることをお勧めします。
長く使用するための家でのお手入れ方法についてもお伝えします。
ダウンコートを長く使用したい時のお手入れ方法
ダウンコートを着る前には防水スプレーを
ダウン製品専用の防水スプレーをしておく
注意:シリコンの防水スプレーは表面に膜を張ってしまい、通気性を悪くするのでNGです。
必ずダウン製品専用のものにしましょう。
シーズン中は定期的にホコリを取る
ブラシやコロコロなどを使用して、ホコリを取るようにします。
ホコリによって通気性が悪くなるだけでなく、余分な汚れなどを吸着しないようにしておきましょう。
ダウンコートを脱いだ後にすること
肉厚のハンガーにかけて風通しの良い場所に一晩かけておきます。
もし汗などをかいてしまっている場合は、除菌消臭スプレーをしておきましょう。
シーズンが終わり、ダウンコートをしばらく着ないときのお手入れ方法
表示を見て、洗濯機使用OKマーク(左側のどれか、中に書いてある数字が異なっていてもOK)があれば、洗濯機で洗って構いません。
ダウンコートを手洗いする場合
ダウンコートを手洗いする場合は、洗濯表示に水洗い不可のマークがないかどうか、手洗いマークか洗濯機OKのマークがあるかどうかを確認します。
1.襟や袖、汚れがある部分があったら、全体を洗う前に布やスポンジにおしゃれ着用洗剤を含ませて叩き洗いをするか、直接おしゃれ着用洗剤を垂らして歯ブラシでぽんぽんと叩いて汚れを取ります。
2.大容量の洗面器を用意して、表示にある数字の温度(上記であれば40℃まで)のぬるま湯を張ります。
3.おしゃれ着用洗剤をぬるま湯の中に投入し、よく混ぜます。
おしゃれ着用洗剤の量は、分量通りに入れてください。
4.ダウンコート全体を洗面器に浸して押し洗いをします。
5.汚れが気になる場合は20分ほどつけ置きします。
6.洗い終わったら、洗面器に入っている水を流します。
少し押して水を切ります。(ダウンが偏るので、絞るのは絶対にNG)
7.綺麗な水をいれて、すすぎます。(2~3回。泡が出なくなるまで)
8.柔軟剤を使用したければ、すすぎ終わったあと、綺麗な水の中に指定の分量を入れます。
3~5分浸したら、水を流して、押して水分を切ります。
9.ここでも絶対に絞ってはいけません。
バスタオルでしっかりと水分を吸い取ります。
10.ダマになっている場所があったら優しく揉んで、形を整えて、通気の良い場所で影干します。
洗剤が残っていたり、水分がしっかり中まで乾いていないとカビやシミなどの原因になるので、ポイントはすすぎとしっかり乾かすことになります。
ダウンコートを洗濯機で洗濯する場合
最近は自宅で洗えるダウンコートが売っています。
洗濯表示に「洗濯機OK」のマークがついている場合は、洗濯機で洗濯することが出来ます。
「おうちクリーニング」モードや「おしゃれ着」モードで、ダウンコートに強く負担がかからない設定にします。
洗剤はおしゃれ着用洗剤を使用しましょう。
洗濯が終わったら、形を整えて部屋干し・陰干しします。
ただし、「洗濯できるダウンコート」をうたっていたとしても、ふんわりふかふかになる保証はないので、心しておきましょう。
乾かすときに形を整えるのを忘れたり、おうちクリーニングモードにするのを忘れて通常の脱水をかけてしまったなどの理由で、中のダウンが偏ってしまうことがないように気を付けましょう。
ダウンコートをクリーニングに出すときに気をつけること
クリーニング屋さんの注意事項をよく聞いて、リスクの説明をされたときは納得した上で頼みましょう。
分からないときは、質問をして、どういったリスクがあるのかしっかり聞きましょう。
ダウンコートのクリーニングの値段は1着2000~3000円程度と言われています。
シーズンが終わり、ダウンコートをしばらく着ないときの保存方法
通気性の良い状態で保管します。
折りたたんでホコリが被らないように布製の袋などに収納すると場所を取らずに済みます。
クローゼット内に湿気がこもらないように、
・出かけるときはクローゼットを開けた状態にする
・除湿剤などを設置する
など、湿気対策と換気をする。
また、羽毛が膨らんでいない状態で保管してしまうと翌年ふわっと元に戻らなくなることがあるので、膨らんだ状態で収納しましょう。
圧縮袋に入れて圧縮したりしないように気を付けてくださいね。
まとめ
ダウンコートを長く使いたかったら以下のお手入れをしましょう。
・防水スプレーを使用する
・ホコリを小まめに取る
・使用した後は、風通しの良い場所にかけておく
・シーズンが終わったら、自分で洗うか、クリーニングに出す
・翌シーズンまでの保管方法は、風通しの良い場所に膨らんだ状態で(たたむのはOK)
クリーニング店に出してクリーニングしてもらった方が良いのか、クリーニングしないで自分で洗えるのかは、ダウンコートの洗濯表示で確認が出来ます。
クリーニングに出しても、出さずに自分で洗ってもリスクはあります。
まずは、お持ちのダウンコートの洗濯表示を確認して、決めてみてくださいね。