【初産で分娩時間3時間半】私の出産エピソード(後半)




遅くなってしまいましたが、今日は私の出産エピソード(後半)を書きたいと思います。

※※注意※※赤裸々に語るので、ご飯中の方は後程にされた方が良いと思います。

朝4時半 病院へ

病院に向けて出発したのは4時半ちょうどでした。その間も、定期的に波がやってきてトイレに行きたくなります。下痢になるときの感覚に近いです。車は揺れるので、我慢するのがつらかったです。

病院に着いたのは4時35分。裏口でインターホンを鳴らし、守衛さんが出てくれました。陣痛が始まった時に連絡する電話番号は守衛さんにまずつながり、その後助産師さんに回してもらえるので、守衛さんは陣痛の来た妊婦さんが来ると分かっているので、とてもスムーズに入れてもらえました。

守衛さん「車椅子使いますか?」私「はい!」

守衛さんに「車椅子使いますか?」と聞かれ、私は「はい!」と即答。大学病院程大きな病院ではありませんが、クリニックなどではなく、基本的にすべての科があるような市中病院だったので、病院内はまぁまぁの広さ。問題なく歩けたのですが、2~3分ごとに波を我慢して立ち止まりながらでは、いつ陣痛室に辿り着くか分からない、と咄嗟に車椅子に乗ることを判断しました。父は驚くべき早さで車椅子を押してくれました。

ピンポンピンポン後ろでうるさいなぁと思っていたのですが、なんと押していたのは母。守衛さんが車椅子などを用意してくれて、エレベーターまでの案内などもしてくれたので、その間、母は夜間口を開けてもらえず、締め出されていたのでした・・・💦

陣痛室でやったこと(~5時過ぎ)

陣痛室に着いて、やったことは以下の通り。

  • トイレに行く(小のみ)
  • 子宮口が何㎝開いているかを確認
  • NSTつける(ノンストレステスト、陣痛の強さや赤ちゃんの心拍を測ることのできる機械。お腹に装着。痛くはありません)
  • 点滴(溶連菌でひっかかったため)

子宮口について

産婦人科のお医者さんと「内診やめておこうか」と相談するくらい、苦手です。経膣エコーも毎回大騒ぎ。

前日の妊婦検診では「~2㎝」と言われていました。

陣痛の電話連絡を受けてくれた方と子宮口確認してくれた助産師さん(以下助産師Aさんと呼びます)は同じで、偶然にも出産予定日1カ月前に行う助産師外来で担当してくださった方でした。出産前の助産師外来は、普段はお医者さんが診てくれているお腹のエコーを病棟担当の助産師さんが診てくれて、出産時の質問に答えてくれたり、希望を聞いてくれたり、おっぱいマッサージの方法を教えてくれたりします。

少し話はそれますが、私は「大人しく静かに、叫ばずに産みたい。」「時間はかかってもいいのでゆっくりゆっくり赤ちゃんを出して、会陰を切らずに産みたい」と言っていました。

子宮口確認はやっぱり痛くて「逃げないで」と言われながら「無理です!」と困らせていたのを覚えています。 ちなみに子宮口は4㎝しか開いていませんでした。がっかりです。まだまだ痛みも大したことないし、ここから長いのかぁ。つらいなぁって思いました。

父は私を陣痛室に送り届けてくれたあと帰ってしまったので、母と私のみ。母が「何時くらいに生まれますかね?」と聞いてくれて、助産師Aさんが「早ければ私の交代前、9時前には生まれると思います」と答えて、母が私の夫に連絡してくれました。後から聞いたところ、早めに言ってしまって出産時間が遅いとつらいので遅めに言ったそうです。まだ5時前だったので「4時間かぁ。長い~。。。」と思いました。

点滴について

私は痛いことが嫌いです。「こわい」と騒ぎ過ぎて、採血も毎回ベッドに寝かされてやるはめになります(大丈夫ですよと言ってみたこともありますが、いや倒れたら大変だから一応寝ておこう!みたいな感じ・・・)。採血も一番細い針でやってもらうくらいなので、「(採血ですらこんな状態で)点滴大丈夫?」と夫に心配されていました。

夫は健康診断の度に採血されるようで、採血はあまり痛くないそうです。点滴は1度したことがあってめちゃくちゃ痛かったと言っていました( 一一)

ですが、点滴はまったく痛くありませんでした。もちろん理由はあります。1番の理由は陣痛の波が一番強いときにしてもらったから。皆陣痛の方が痛すぎて、注射は全然痛くないと言いますもんね。特に私は点滴をしてくれる看護師さん?助産師さん?にタイミングを伝えてやってもらいました。←強気。💦2つ目の理由は単純に上手な方だったということだろうと思います。20代前半の若い方ではありました。

どんな感じだったかと言うと、準備している間に波が来てしまったので、「今回は見送りましょう」と1回分待ってもらって、次の波のときも痛みがMAXになるまで「まだです!」と言い、MAXになったところで「今です!」とタイミングを伝えました。

点滴してくれた方が上手だったのもあると思いますが、まーったく痛くありませんでした♡良かった良かった。

5時過ぎ~ 四つん這いになってみたら、トイレに行きたくなる

点滴まで終わり、やることがなくなったので、とりあえず四つん這いになってみました。これが間違いの元(笑)。元々自宅出産や助産院での出産に憧れを持っていた私は、そういう動画をたくさん見ていました(夫に「自宅出産?それはなしですね。」と言われ、断念するのですが・・・)。なんだか自然に任せて産むの、良さそうじゃないですか。結果的には、大学病院ほど大きくなく、クリニックほど小さくない、希望も適度に聞いてくれて優しく頼りになる(経験のある)医師と助産師が揃っている良い市中病院で出産出来てとても良かったなと思いましたが。

動画では、四つん這いになってる人、結構いるんです。産むときより陣痛を逃す方がつらいといろんなブログに書いてあったので「いきみ逃しのためにやっているに違いない!」と思ったんです。でもね、今となっては思います。たぶんあれ、お産を進めるためにやってるんですよ。後で助産師Aさんに聞いたところ「四つん這いになる妊婦さんは、お産が早い傾向にあるので要注意」だそうです。

四つん這いになってみた結果、いきみが逃しやすくなるどころか、逃しづらくなってきて、トイレに行きたい欲求が高まってきました。

トイレへ

助産師Aさんに確認を取り、「(出したいのは💩ではなく赤ちゃんなので)いきんだらダメだよ」と言われ、「分かりました!」と言ってお手洗いに行きました。

どうやらトイレの便器に座る体勢もお産を進める効果があるようです。元々トイレにこもるのが好きな私は「落ち着く~」と思いながら、のんびりしていました。いきんではいけないと言われているので、波が来た時だけ踏ん張らないように気を付けながらのんびりしていました。すると、3回波を逃した後、ぱんっと破裂音がしました。ふと便器の中を見ると、赤い血がまぁまぁな量落ちていました。「これがおしるしかぁ。出産ぎりぎりで来たじゃないの~」と思っていたところ、波が強くなってきて、波が収まったところでお尻を拭こうと考えていたのですが、波が収まる気配がなくなりました。痛みは波が来たときだけなので、ずっと呻いているわけではないのですが、「確実に波が収まっている」という時間が1秒もない。えっどうしよう・・・と思っていると、波がやってきてとうとう逃せなくなりました。怒られる!と思っていたらAさんがやってきました。

  1. 逃せた
  2. 逃せた
  3. 逃せたけど、出血あり(おしるし)
  4. 逃せない
  5. 逃せない ※助産師Aさん入ってきて、破水

助産師Aさん「出られますか?!」私「出られません!」助産師Aさん「入っていい?」私「どうぞ!」

「トイレに行くときには鍵をかけずに入ってね」と言われていたので、鍵をかけずにいました。Aさんが入ってきて「立ち上がれる?」と聞かれますが、立てない。というか出血したので、お尻を拭かないと気持ち悪い。泣きそうになりながら「お尻を拭かないと・・・」というと「拭かなくて大丈夫!」と言われました。そんな会話をしているうちに、また波がやってきて、立ち上がらせようとするAさんに「ちょっと待って!波が来ました!」と言って、波が過ぎるのを待ったら破水。私「破水しました!」と言った瞬間にお股に大きな産褥用シート(特大サイズの生理用ナプキン)を当てられ、トイレから出されました。

下半身に何かついていることが気持ち悪い。分娩台へ。

NSTはお腹につけられているのですが、もう何もつけていたくない。すごーくすごーく違和感というか、つけていることが気持ちが悪い。NSTをぽいっと捨て(取っていいですか?と確認したかどうかあまり覚えていません)、サンダルを履いていたのですが、これも気持ち悪くて「もういらない!」とぽいっと脱ぎ捨て、裸足で2~3メートル先の分娩室に抱えられながら行きました。

「分娩室に行きましょう!」という助産師Aさんの言葉で、母が「良かったね、もう産んでもいいって!」と言い、Aさんが「まだです!」と返事をしていました。私と言えば、産めるとか産めないとかより、波が大きすぎて「出ちゃう出ちゃう出ちゃう出ちゃう。下半身が気持ち悪い」と、それどころじゃない。

分娩台にたどり着いたはいいものの、一人では立てないくらいなので登れません。波が弱まったときを見計らって一人で何とかよじ登りました。私は5分ほど登れなかったような気がしていましたが、母曰く1~2分だったそうです。

6時。既に子宮口全開。

そこで再度、子宮口確認を確認されましたが、やはり痛いものは痛い。

Aさんが「あぁ、はい。6時。子宮口全開!産んでいいですよ!」と言って、そこからいきみを逃さなくてよくなったんだなぁとは思いましたが、そもそも波が来るたびにいろんなものがお股から出て行っている感覚でまったく逃せていないので、特に「やったー」ということもありませんでした。

仰向けになっているとお腹が痛くて、横向きに丸まっていたら、「仰向けになって、この台に足を乗せて」と言われました。が、痛くてそれどころじゃない。「嫌です、仰向けになったら痛いもん!」と駄々をこね、「お願い」と言われても頑なに拒みました。ですが、あら不思議。波が去ったのち、仰向けでも痛くなくなりました。トイレの中で、休みなし(強弱はある)になっていた陣痛にまた休憩がやってきました。休みの間は全然痛くない!今から思うと、たぶん仰向けってお産が進みにくい体勢なんですね。

「今ならあげられます!」と恐る恐る仰向けになり、足を上げた私に産婦人科医の先生が「急いで!」と声をかけながら、先生と助産師Aさんが、手早く、私の足が汚れないようにカバーをつけてくれました。

会陰を切らなくて済みそう

波が来る度に「出る出る出ちゃう出ちゃう出ちゃう(泣)」と叫んでいる私でしたが、何回か波が来たのちに、助産師Aさんから「皮膚がかなり伸びていて、会陰を切らなくても済みそうかも。頑張れる?」と確認がありました。

私としては波が来ている間は確かにつらくないこともないけど「えっこんなにスピード出産なのに会陰を切らなくて済むの?ラッキー!」と思い、「頑張れます!」と笑顔で答えました。波が来ている間、全力で赤ちゃんが出ようとしていて(私は全力で出そうと踏ん張っていて)、助産師Aさんは子宮口を赤ちゃんの頭が通れるように押さえてくれている感覚でした。相変わらず、子宮口を開かれているのは痛かったです。。。「痛い、痛い!出ちゃう出ちゃう出ちゃう!」って感じだったのかも。でもそんなのは30秒とか?一瞬なので全然平気。休憩時間の方が長いくらいなので、次に備えなきゃ!ということもなく、楽しく母とおしゃべりできる余裕もありました。

母に「痛くないの?話せるの?」と聞かれ「うん、全然平気。痛くもない」と答えると「すごいねぇ・・・私の時は苦しくて苦しくて息が出来なかったよ」とのこと。普通は出産直前になってくると、次の波に備えるのに必死で、楽しくおしゃべりしてる余裕はないみたいです。

そして頑張れる?と聞かれた後の波が行った後、どうも会陰はこれ以上伸びない状態が確認できたみたいです。助産師Aさんから「あーもうパツパツかも・・・。切った方がいいかも。どうする?」と再度確認されました。

会陰切開の決断。そして出産

すぐに「切ってしまってください」と伝えました。そう決断した理由は「今すぐに決断してすぐ生まれれば赤ちゃんが苦しむ時間がすごーく短くて済むから」。「絶対に切りたくないと思っていたけれど、苦しすぎて切ってください」と言って、とっとと切ってもらえば良かったと思ったという話などもブログで読んでいたりしたのですが、私の場合は波が来ていないときはまったくの無痛なので、早く終わりたいなどとも特に思わず、意外なことに自分ファーストで妊娠時期を過ごしてきた私が最後に会陰切開を決断した理由は「赤ちゃんのため」でした。母になるってこういうことなのかなと思ったりしました。まぁあんまり切らずに済みそうだから、切ったところで深い傷にはならないだろうというのもありましたが(笑)

先生が「その方が変に裂けなくていいかもね」と言い、次の波が始まったところでぱつんぱつんと切られました。痛みMAXのところで切られたわけではないので、切られたのは痛かったです。でも本当の痛みはここから。息子がその切った傷を更に押し広げて出てきました。「今この瞬間、裂けてるー!!💦」って思いました。どぅるんって言うかぎゃーって思ってたら、息子は出てきました(笑)一瞬の出来事でした。6時24分でした。

これも後から助産師Aさんとそのときの担当の先生に聞いたのですが、1.5㎝切って、その方向に1.5センチ裂けたそうです。1方向にしか裂けなかった(切らなかった)ので、治りは早かったです。

スムーズな後産

陣痛時間3時間半
陣痛時間3時間半、生まれてきたのは3000gを越える元気な赤ちゃんでした。

大きくて立派な胎盤がつるんと出てきて、後で見せてもらうことになりました。会陰縫合の間は麻酔も効いておらず一針ごとにちくちく痛いので「痛いっ、いたいっ」と言い続けていました。お腹から出てきたばかりの息子も隣でギャン泣きしていました。うるさい母子だと思われているんだろうなぁと思いながら、でも痛いものは痛いもんね、と痛いを連発していました。出血も普通の量で、大したことなかったみたいです。

会陰縫合が終わって、カンガルーケア中に夫が到着しました。6時50分くらいでした。胎盤などの写真を撮ってもらったり、息子との写真を撮ってもらったりして、それから母が家に帰り、分娩室に朝食が運ばれてきて、朝食を食べつつ、夫としばらくゆっくり過ごしました。

夫もいなくなり、出産してから2~3時間たったところで、歩けますか?と聞かれ「はい、全然平気です」と答え、病室に一人で歩き、私の初産は無事に終わりました。そのころには麻酔もしっかり効いていて、お股も全然痛くありませんでした。お股が痛くなってドーナツクッションにも座れなかったのは、昼過ぎから夜まで。翌日には痛みがかなり消えていて、ドーナツクッションがあれば座れるようになっていたので、良かったです。

以上が、朝の2時半前に「ん?何か確実に痛い気がする」と思ってから、30分で陣痛間隔平均3分になり、病院に着いてから2時間以内に出産した超スピード出産だった私の安産エピソードでした。

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