教科担任制とは
教科担任制とは、特定の教科を専門に担当する教員が複数の学級で教える仕組みのことです。
日本では伝統的に、中学校や高校で導入されています。
そのため教員養成においては、
中学校・高等学校の教員免許状は教科単位で与えられることになっていて、
免許状取得に必要な単位数は、教職関係単位より専門の教科関係単位の方が多くなっています
学科担任制に対する言葉として、「学級担任制」というものがあります。
こちらは主に小学校で採用されている仕組みで、
担任教員が自分のクラスのほとんどの教科を受け持つ方法です。
小学校における教科担任制とは
小学校では学級担任制を採用していることがほとんどなので、
小学校の先生は何から何まで教えなければならず
負担が大きいことが問題視されてきました。
最近は音楽や図工、体育などの
専門性を求められる実技教科を教科担当制とする小学校は増加傾向にあります。
文部科学省が18年度に全国の公立小に行った調査で、
小学6年生で教科担任を置いているのは、
音楽で55.6%、理科は47.8%と高かった一方
外国語活動で19.3%、算数は7.2%、国語は3.5%という結果になったそうです。
2020年8月20日に中教審(中央教育審議会)の特別部会が
2022年度から小学5、6年生で「教科担任制」を導入する案を示しました。
対象の教科には英語、理科、算数の3教科を挙げています。
では、小学校高学年での「教科担任制」のメリット・デメリットは何でしょう。
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