アメリカの大統領選 選挙人って何?誰?分かりやすく簡単に解説




アメリカの大統領選はそろそろ決着がつくのでしょうか。

速報ではバイデン氏は選挙人を264人獲得、トランプ氏は選挙人を214人獲得となっていて、バイデン氏があと6人分GETしたら勝利が決定しそうですが、トランプ氏は「投票は不正だ」と言っているみたいですね。

日本でもアメリカ大統領選のニュースの際には大きな数字で書かれている「選挙人」って何?と思ったので、調べてみました。

アメリカ大統領選の選挙人とは。一般人であり、名誉職。

アメリカの選挙人は一般市民の中から選ばれる名誉職です。

州で選挙人に選ばれた人は一般投票で決まった結果(どちらの大統領候補に投票するか)を12月第2水曜日の次の月曜日(今回は12月14日)の選挙で投票します。

「選挙人」は連邦議会の上下両院議員の数と同じ人数に設定されていて、首都ワシントンと50の州で全員合わせると538人います。

11月第1週目の月曜日の次の日の火曜日(今回は11月3日)に一般投票を行い、州でどちらの候補に入れるか決まったら、12月第2水曜日の次の月曜日(今回は12月14日)にそれぞれの州で任命された選挙人たち(選挙人団)が直接投票して大統領が決定することになっています。

選挙人の選出方法は州によって自由とされています。

首都ワシントンと48の州は一般投票を行って、一般投票で勝った方が選挙人全員分の票数獲得となります。
メーン州(メイン州)とネブラスカ州も一般投票を行いますが、総取り方式ではなく他の方法を採用しています。

例えばミシガン州では選挙人が16人割り振られているのですが、現在トランプ氏が54%、バイデン氏43%票を集めています。
トランプ氏が勝てば、16人全員を獲得することになります。

538人いるうちの、過半数の270人以上の選挙人を獲得した方が、大統領になります。

ここで問題が発生しそうです。
もし「ガチガチの共和党民が選挙人に選ばれてしまったけれど、州の総意は民主党だった」(または逆)のようなパターンです。

ですが、仮に選挙人が裏切って自分の州の総意とは違う相手候補に票を入れたとしても、大丈夫なんです。

ここに「名誉職」と呼ばれる所以があります。

あらかじめそれぞれの「州」は裁判所や連邦政府などに自分の州は何人分投票権を持っていて、どちらの大統領候補に入れるのか事前連絡し、手続きが取られるのです。

したがって、12月14日に選挙人が投票するのはパフォーマンスであり、ただのイベント、セレモニーということになります。

州の代表者として投票するので、選挙人に選ばれることはとても名誉なことです。

まとめ

アメリカ大統領選の選挙人とは、

11月第1週目の月曜日の次の日の火曜日(今回は11月3日)に一般投票で決まった結果(どちらの大統領候補に投票するか)を、12月第2水曜日の次の月曜日(今回は12月14日)に投票する人

のことです。

選挙人の選び方は州によって自由ですが、名誉な役割になるので、もう退職された公務員や昔功績をあげた偉い元軍人などが選ばれたりします。

12月第2水曜日の次の月曜日(今回は12月14日)に投票することで大統領が決定するとされていますが、その前に各州はどちらの大統領に票を入れるか連邦政府や裁判所に通達するため、当日予定していない候補に入れても無効扱いになります。

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