ズッキーニの薄い種って取り除くべきか悩みませんか?
ズッキーニの種は食べられます。
また、皮もちょっと硬かったりして食べられるのかどうか悩む方が多いのですが、ズッキーニは皮も食べられます。
それにズッキーニってアクがちょっとある野菜なんです。
大人が食べる分にはあく抜きはしなくても良いですが、小さなお子さんに食べさせるときや生で食べたいときはあく抜きをしましょう。
今日は「ズッキーニを買ってみたいけど、どう調理したら美味しくなるの?」
「ズッキーニをもらってしまったけど、どう調理したらいいかわからない」というズッキーニ調理の初心者さんに向けてズッキーニの基本的な情報、美味しい食べ方・オススメ調理法をお伝えします。
ズッキーニの種は食べれるの?皮は剥くべき?あく抜きは?
ズッキーニの種は食べられます
冒頭でもお伝えした通り、ズッキーニの種は食べられます。
そしてズッキーニの種はやわらかいので、食べたときの歯ざわりなども気になりません。
ズッキーニは茹でると柔らかくなるので、皮を剥き、あく抜きさえちゃんとすれば、離乳食にもぴったりと言われています。
赤ちゃんに離乳食として食べさせたい場合は、種を取るのが良いでしょう。
ズッキーニの皮は食べられます。剥いても大丈夫
ズッキーニは皮も食べられます。
若い実の場合は皮も柔らかく食べやすいのですが、一般的には少し硬いこともあります。
ズッキーニは見た目はきゅうりに似ていますが、きゅうりより、かぼちゃの仲間に近いです。
そのため、かぼちゃの皮のようにズッキーニの皮も少し硬くなっています。
きゅうり・・・ウリ科キュウリ属
かぼちゃ・・・ウリ科カボチャ属
ズッキーニ・・・ウリ科カボチャ属
ズッキーニの皮と実の間が特に栄養が詰まっているので、栄養だけを考えると、皮も一緒に食べるのが好ましいですが、美味しさを取るなら固い皮は剥いても良いと言えるでしょう。
栄養と舌触りのバランスを取って、茄子(ナス)のようにしましま模様に剥く人もいますよ。
煮物やラタトゥイユにして食べると皮の硬さもあまり気にならないのでオススメです。
小さなお子さんに食べさせるときや、固いのがあまり好きではないという方はピーラーなどで剥いても良いですね。
また口腔アレルギーを発症する可能性があるので、乳児幼児問わずお子さんに初めて食べさせるときは唇や舌がかゆくなっていないか、痛がっていないかなど確認しましょう。
ズッキーニは大人はあく抜きしなくてもOK。子供が食べる時はあく抜きを
アクがある野菜でもありますので、乳幼児に食べさせるときは「あく抜き」も忘れずにしましょう。
あく抜きの仕方は、皮を剥いて、輪切りなど小さめにカットした後、お水につけておくだけでOKです。
生でサラダにして食べることも出来ますが、その場合は、薄くスライスした後に千切りにし、水にさらして食べましょう。
玉ねぎのオニオンスライス(生)のイメージで大丈夫です。
塩もみしてアク抜きをする方法もありますが、塩分を極力抑えたい乳幼児の時期にはこの方法は向かないでしょう。
アレルギーがないことが確認出来れば、茹でると柔らかくなるズッキーニなので、離乳食や幼児食にもピッタリ!
離乳食中期から使えて、1歳以降は食べられる大きさでの調理が可能です。
美味しいズッキーニの選び方。緑は加熱、黄色は生食にオススメ。
6月~9月が旬のズッキーニは濃い緑や薄い緑色、黄色のものがありますが、味はどれもほぼ同じです。
ビタミンやカロテンが多く含まれています。
ズッキーニを買うときは4㎝くらいの大きさのもので、切り口がまだ新しそうなものを選ぶのがオススメです。
大きすぎると味が落ちてしまっていたり、切ってから時間が経ったものは中身がスカスカになってしまっている可能性があります。
緑色のズッキーニは熟していないので生だと皮も身も硬くて、苦味も目立つので加熱した方が美味しいです。
黄色のズッキーニは青臭さも少なく皮も実もやわらかくなっているので生でも食べやすいですよ。
ズッキーニにカビが。傷んでいるのはどんな状態?食べていいかどうかの見分け方
ズッキーニのカビ・傷みの見分け方
ズッキーニにカビが生えた時は、白い綿毛のようなものが付きます。
その部分を取り除いて食べても大丈夫ですが、美味しくなくなっている可能性が高いので廃棄する方がいいと思います。
触った時にやわらかい・中に空洞ができている・溶けてきている・カビが生えている時は廃棄しましょう。
変な色になっていたり、ヌルヌルしている・断面に白い膜がはっている時も食べると危険なので廃棄してくださいね。
臭かったり、食べた時に酸味を感じる・粘り気がある場合はすぐに食べるのをやめましょう。
捨てる基準、食べられない基準は、大根やきゅうりと似ているかもしれませんね。
ちなみにズッキーニを切って保存していたものを調理する時、断面が乾燥していることが多いと思いますが、その乾燥した部分を切り取ってしまえば味などもまったく問題ありません。
苦いズッキーニは食中毒を起こす可能性が!毒性を持つ毒ズッキーニに注意
見た目などに異常が起きて腐っている以外にも、食べた時に苦味を感じたらすぐ吐き出してください!
苦味を感じるズッキーニは、ククルビタシンという下痢などを起こす毒性の成分が含まれている危険があります。
毒リンゴならぬ毒ズッキーニを大量に食べたことにより、食中毒で亡くなった方もいるので、要注意です。
ククルビタシンは元々ウリ科の食べ物(きゅうり、メロン、カボチャ)に含まれる物質だそうで、どんな状況だと毒ズッキーニになってしまうのか、詳しいことは分かっていません。
理由は分からないけれど、稀に毒入りズッキーニが出来てしまうのです。
しかも見た目だけでは分かりません。
ですが、毒ズッキーニの判断方法はありますので安心してください。
下処理をする時点で少し舐めてみて明らかな苦みがあったら「アウト」です。
残念ながら熱を通してもこの毒は消えないため、しっかりと苦みを感じたら調理せずに捨ててください。
「毒を舐めて大丈夫なの?」と思われるかもしれませんが、ククルビタシンは微量であれば体に害はありません。
ただし、大量に食べてしまい食中毒の症状を発症、亡くなった方もいますので、苦いズッキーニを無理して食べるのは絶対にNGというのはしっかり覚えておきましょう。
ズッキーニを長持ちさせる保存方法
切る前のズッキーニは、直接陽が当たらない常温で約1週間保存することも可能です。
ズッキーニは南米生まれ。20℃前後で成長します。
ちなみに日本での常温は「15~25℃」を指すので、まさに常温保存に向く野菜というわけです。
常温保存する場所の気温が高かったり、冷蔵室の温度が低すぎる、ジメジメした場所も腐ってしまう恐れがあるので気を付けてくださいね。
ズッキーニを切る前に冷蔵保存する場合は、新聞紙かキッチンペーパーに包んで保存するようにしましょう。
野菜室の冷気が当たらない場所に立てて保存すると良いです。
切ったあとは必ずラップに包むかジップロックに入れて野菜室で保存してください。
切る前だと野菜室で長くて10日保存することもできます。
半分に切って保存する場合は野菜室で大体5日、輪切りだと約2日保存可能です。
ズッキーニは調理してから保存するのもオススメです。
茹でたり焼いたり、卵と一緒に炒めた時は冷蔵室で約3日持ちます。
ピクルスにすれば約5日、マリネにすると約1週間、オイルに漬ければ約2週間保存可能です。
ズッキーニの食べ方 おすすめレシピ4選
ズッキーニのオススメな食べ方①生で食べよう、ドレッシングでサラダ
1.皮つきにする場合は、きゅうりのように輪切りの方向に薄くスライスしましょう。
皮を剥く場合は、へたを切り落としたら皮を剥き、千切りにしましょう。
千切りが得意じゃない場合は、スライサーでななめにスライスしてから千切りをすると、薄く細長い食べやすい形になります。
2.切り終わったら、あく抜きのために水にさらします。
3.きゅうりやオニオンスライスのような感じで、レタスやトマトと一緒にドレッシングで食べてもOK。
スライサーを使用すると便利です。
ズッキーニのオススメな食べ方②生で食べよう、ツナサラダ
1.薄めの輪切りにします。
2.塩を振りかけて、水分が出てきたところで、水分をぎゅっとしぼります(あく抜き)。
3.オイルのツナ缶と混ぜます。
(油も全部入れてもOK。油が多いと感じる場合は半分ほどにしておきましょう)
4.既に塩味はついているので、こしょうをかけて味を調えて出来上がり。
ズッキーニのオススメな食べ方③簡単調理ならオリーブオイルで炒めよう
1.あく抜きをしたい人は、5mm~1cmくらいの輪切りにして、塩を振りかけて、水分が出てきたら、ぎゅっとしぼります。これであく抜きと塩味がつきます。
(あく抜きを気にしない人は、炒めた後に塩コショウを振っても大丈夫ですよ!)
2.オリーブオイルで炒めます。
3.完成!
ベーコンやエリンギと一緒に炒めるのもオススメです。
ベーコンやズッキーニは火が通っていなくても大丈夫ですが、エリンギは火をしっかり中まで通さないといけない食べ物です。
エリンギと炒め物にする場合は、まずエリンギだけでしっかりと炒めて、ズッキーニとベーコンはあとで入れましょう。
ズッキーニのオススメな食べ方④火を通すならやっぱりラタトゥイユ
<準備するもの>
- ズッキーニ
- ナス
- 玉ねぎ
- 鶏肉
- トマト缶
- コンソメ
- 塩コショウ
- にんにく(チューブでもOK。お好みで)
- しょうが(チューブでもOK。お好みで)
- 人参
1.ズッキーニは輪切りにします。
2.ナスや玉ねぎ、人参、使いたい鶏肉も食べやすい大きさに切っておきます。
3.人参は他の材料に比べて柔らかくなりにくいので、下ゆでするか、小さく切っておきます。
4.オリーブオイルにお好みでニンニクと生姜をいれて、切った玉ねぎと鶏肉を入れて炒めます。
5.玉ねぎと鶏肉に火が通ったら、ナスやズッキーニを入れます。
6.トマト缶のトマトとお汁を全部入れて、コンソメを入れます。
7.塩コショウで味をととのえたら完成!
まとめ
今日はズッキーニの種が食べられるかどうかについてお伝えしました。
ズッキーニの種は食べられます。
皮も少しかたいですが、食べられます。
水溶性の栄養素もくまなく摂取したい場合は、ラタトゥイユなどまるまる火を通しても良い料理にするか、あく抜き方法を塩もみで対応し、栄養素が流れ出過ぎないようにして食べましょう。
毒性があるズッキーニは、下処理時に苦みがあるかどうか確認することで避けられます。
保存方法は、切らずに常温で1週間、または調理してしまった状態がオススメです。
オイル漬けだと約2週間もちます。
数日以内に調理してしまうのが良いでしょう。
ズッキーニは夏の野菜ですので、食べ過ぎると体を冷やします。
メイン食材にはなりにくいですが、主張が弱い野菜なので、生でも煮ても焼いても美味しいですよ^^
ぜひ参考にして調理してみてくださいね♪